おにぎりの具だけで話たい。

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最近呪術廻戦にハマっている。その中でも一番気に入っているキャラが狗巻棘だ。まだ、呪術廻戦を知らない人はぜひ読んでほしい。簡単に言えば呪いの怪物を倒す話だ。いろんなキャラが個性のある技で敵を倒していくのだが、その中でもとりわけ特殊な能力を持つのが、その狗巻棘だ。彼の言葉には、強い力があり、「ふっとべ」と言えば敵が吹っ飛び、「止まれ」と言えば敵が止まる。そんな強い力を持っているため、普段はおにぎりの具だけで会話している。たしか肯定的なときは「しゃけ」、否定的なときは「おかか」と言う。もちろんそれ以外の具の種類も言う時がある。

職場で上司や部下と話している時、たまに「いや、そういう受け取り方する?」って思ったり、「いや、違うんです。」って言って言い訳しようしたりする自分がいる。家に帰った後も「あの言い方はまずかったかな?」とか「あんなこと言わなきゃよかった」とか思ったりする。そして寝るまで考えてしまい、寝付けが悪くなる。いちいち自分が発した言葉が正解だったか確認したり反省したりする自分に嫌気が差してくる。

その分、狗巻棘は簡単だ。普段はおにぎりの具だけで話す。言い訳もしなくていい。人に言った言葉でいちいち悩んだりする必要もない。いざという時には短い言葉で敵を倒す。特別な能力から仲間にも信頼され、おにぎりの具だけで話すことに周りは肯定的だ。とても信頼されているのがわかる。しかも、たまに何が言いたいのか相手側が察してくれることもある。何も話していないのに。僕はそんな狗巻棘に憧れる。

だから最近狗巻棘のグッズを町中で探している。こないだ初めてアニメイトという場所に行った。なにかのイベントの日だったのかめちゃくちゃ混んでいた。呪術廻戦の場所まで探し回っているときによそ見していたせいか知らない人にぶつかった。そんとき咄嗟に「すみません」と言った。たぶん、狗巻棘なら「ツナマヨ」って言ったんだろうなと思いながら落胆して何も買わずに店を出た。たとえグッズを買い集めたとしても狗巻棘にはなれないという現実を突きつけられた。

僕にもいつかは他人から頼られる唯一の技を習得して、少ない言葉で生きていきたい。それが肯定される仲間と共に。

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